Gpp図形管理ToolKit(以下、Gpp)とは、Windowsアプリケーションの開発において、複雑で広大な図形を構築したり、作成した図面を画面やプリンタに出力したりする事を容易にするミドルウェアです。
例えば列車の運行を管理するダイヤ図は、列車の運行線分や文字・図形記号で構成されています。
このような図面をコンピュータ上で表現するのは、図面を構成する要素(線分・文字・図形など)を効率よく作成し管理していく必要があります。
(1) 図面を階層的に構築してパッケージ化することにより図面の保守性を高める。
(2) 図形を抽象化したオブジェクトとして使用することで、アプリケーションプログラムの開発効率を高める。
(3) 図面情報を再利用することでリソースの無駄を少なくする。
Windowsアプリケーションでは、図形や文字を画面やプリンタまたはプロッタ等のデバイスに出力する際に、Windowsが標準でサポートしているグラフィックスライブラリ(GDI+等)を利用しています。
これらのグラフィックスライブラリでは、単に図形や文字を描画する基本的な機能しかありませんので、図面全体を管理するプログラムや図形データはアプリケーション毎に準備する必要があります。
Gppを利用する事で図面の保守と制御に苦労することなく、時間とコストを抑えて高度な図面管理機能を持ったアプリケーションを開発できます。
図面や図形には名称を付与できます。アプリケーションが図形を編集する際は、図形のパス名(ファイルパス名のように階層分けされた名称の列)を指定して図形データを取得して編集できますので、図形を操作するプログラムを読み易くすることができます。
また、ファイルフォルダの移動、削除、コピーができるように、図形にも同様の操作ができます。
図形データは図形オブジェクトとしてメモリー上に構築され、同じ図形のオブジェクトは再作成しなくても上位オブジェクトに加えていくだけで、図面の階層中に加えられる仕組みになっています。
このように図形オブジェクトの再利用を高めることで、ソフトウェア実行時のリソースの消費を最小限に抑えられます。
汎用的なXMLフォーマットで記述されたGppの図面データを取り込む事で、アプリケーションプログラムの拡張性や保守性を上げることができます。
ダイヤ図管理プログラム
図形要素数 3万2千個(部品数)
Gppで扱う部品数にプログラム上は特に制限等を設けていませんが、現状は最大20億個程度までとなります。
機能概要
※注意 列車ダイヤはランダムに作成した架空のデータです。
Gppに関するお問い合わせは、電子メールか電話でお問い合わせください。
応用例で示したプログラムをダウンロードしてお試しいただくことができます。
(1) .NET Framework 2.0以上が必要です
(1) サンプルプログラムが入った圧縮形式ファイル(ZIP形式)をダウンロードしてください
(2) 圧縮ファイルを解凍してください
(3) 解凍したフォルフォルダの"GppSampleDia.exe"ファイルをダブルクリックして実行してください。
下のダウンロードアイコンをクリックして、サンプルプログラムなどをダウンロードしてください。